鹿ツノ発見と山ではぐれた話

 

3月下旬、北海道はまだまだ残雪があり春なの?冬なの?と戸惑う季節

ちなみに4月でもバンバン雪降る

しかし今年は例年に比べるととても温かく、雪解けも早かったので

ヨシッ!山にアイヌネギ(行者ニンニク)獲りにいっか!」とエビちゃん

それに雪解け時には鹿ツノが山に落ちてることが多いらしいのでそれも見つけられるとイイネェ~~と。

 

しかし探せど探せどアイヌネギ、出てこねぇ~~アの字も見つからねぇ~~~

 

噛みしめた青リンゴ味

 

途中グングンお互いに進んでいたらエビちゃんとはぐれてしまった

全然人気のない山で、街中では聞いたことのないギャーギャー鳴く鳥や木々を駆け抜ける乾いた風の音、コワイ…さっきまでルンルンだったのに一人になった途端些細な音すらコワイ…

私は涙目になりながら必死で名前を叫んでたのだが返事なし

元々エビちゃんは会話してても聞き返してしまうほどの囁き程度の声量なのでどうしようも無いかも…

 

ハァ、もう終わった。車のカギも持ってないし転んでお尻はビチャビチャだし

自分の歩く足音があの大きい茶色い生き物が背後にいるような気がして毎秒振り向く

 

たまたまポケットに入ってたハイチュウを食べ、これが最後の食事になるかもしれん…あの時はぐれないようにしっかり付いて歩けば…と青りんご味を噛みしめていたところに、スタスタとエビちゃん登場

 

しかも割と近めの茂みから。クールな顔で。この時点でちょっとイラッ

 

「ずっと名前叫んでたの聞こえてたでしょ?」と聞くと「返事してたでしょ」

全く聞こえないよ…どんだけ声量ないんだこの人…

 

どのぐらいの声で返事していたのか聞くと、木を打ち付けてカンカンと返事をしていた

 

ねぇ、バカなの???

打ち合わせも無いのに「あっ、返事してくれたっ!」なんて分かるワケないだろう!!!打ち合わせも無いのに!!!

確かに、私が叫ぶたびにカンカン言うから『木こり、いんのかな?』って思ったけどもさあぁアンタかいーーー

まぁ、無事生きて合流できたので水に流そう。そして返事をする気がなさそうなのでめちゃくちゃ響く熊鈴を付けてやろう

 

鹿ツノ発見

 

普段引きこもりの私は山の中をひたすらに歩くなんて無理なわけで、しかも先ほどの事件と相まって“もう帰りたいモード”が発動していたのだが

諦めの悪いエビちゃん、「この奥見るまで帰らない」と半ば強制的に更に山奥へと連行される…勘弁してくれよ…

 

もう私はアイヌネギなぞ見つける気もなく、見なきゃいけない山はそっちのけでキラキラ流れる小川を見て現実逃避していたところ川に異質な物を発見…

 

あれ…なに?死骸じゃない?』とエビちゃんにいうと

鹿ツノだ!!!!!と結構な崖からすごい勢いでズザザーッと降り川辺へ 

しっかり肉片や諸々の骨も残ってて普通の人は「亡骸だ!」と言うところ「鹿ツノだ!!」とツノしか目に入らないところはさすがエビちゃん

 

私はそこまでメンタルが強く無いので崖上から見ていたのだが、手伝えとうるさいので渋々川辺へ

 

雪解け前に亡くなり恐らく川に流されたのだろう、胴体はほぼなく頭と少しの肉片が。

流石に丸々の亡骸があったら私は近づけないしエビちゃんのことも止めていたと思うが、ほとんどの部分が大地に還っていたのでエビちゃん念願の鹿ツノを頂戴することに。

 

しかし、とても広い川の中心部分にあり水深もなかなかにあったので長靴でも難しそう。

どうしようかと考えている私の横でエビちゃんは必死にめっっちゃほっそい枝で手繰り寄せようとしてる。ボキボキに折れてたけど

 

あのてこの手でなんとか川から上げ、崖上まで運びだすことに成功。

頭蓋骨もまぁまぁ綺麗に残っていたが、ツノだけ頂戴することに

 

たまたま持っていたエビちゃんのハイテク八徳で切り落とし、腐敗臭が移っていたのでその場で除菌シートで拭いた

アイヌネギのことなどすでに記憶に無くそっちのけで帰宅

 

エビちゃんは念願の鹿ツノを見つけられてさぞご満悦である。

ハァ、私の苦労も知らないで……まぁ楽しそうだからいいか……

 

その日はアイヌネギと食べようと思って買っておいた生ラム肉を細々と焼いて食べた。

後日アイヌネギは大量に収穫できたので、記事書こうと思う

 

 

次の記事ではその鹿ツノの処理方法についてです

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